予防歯科
Preventive Dentistry

当院の予防歯科の特徴

予防歯科とは、むし歯ができてからの治療ではなく、むし歯になる前の予防を大切にすることです。歯のみではなく全身の健康を守るため、歯科医院でのプロフェッショナルケアと、歯科医や歯科衛生士の指導に基づいた毎日のセルフケアの両方で、お口の健康を守りましょう。そのためには歯科医院での定期的な健診が大切です。当院の院長は日本矯正歯科学会認定医ですので、予防歯科に歯並び育成咬合誘導全体歯列矯正を交え、より健全な口腔環境を目指します。

予防歯科の重要性

定期健診の目的は、口の中が健康に維持されているかどうか、不正咬合が表れていないかなどを確認することです。主に、歯の生え変わりや永久歯の本数、むし歯の有無、歯肉炎・歯周病の状態、歯垢の付着状況、不正咬合の有無を確認していきます。特に子供のむし歯は進行が早いため、早期発見が大切となります。子供の定期健診で虫歯が発見されたときに重要なのが、『削るむし歯』と『削らなくてよいむし歯』の診断をしっかりとすることです。

削らない選択肢

亀戸矯正歯科・小児歯科では生涯に渡り患者さまの健康な口腔内を守るため、『歯の硬組織検査(ICDAS規格)』に従って「削るむし歯」と「削らないむし歯」の判断を厳しく行っています。以前の歯科業界では むし歯を「C0からC4」の5段階で評価を行っていましたが、2009年にアイシーダス(ICDAS)のガイドラインができたことにより、6段階でむし歯を評価するようになりました。当院では、従来治療が必要と判断されたむし歯であっても、患者さまの口腔衛生状態に合わせて、すぐに削らず予防処置をして経過観察を行うことがございます。初期のむし歯であれば予防、経過観察、むし歯の進行状態を確認し、治療の必要性を判断します。

定期健診の内容とメリット
ご家庭では取り切れない歯垢、
歯石のクリーニング
ご家庭で取りきれなかった歯垢は、むし歯や歯肉炎・歯周病の原因となります。歯科医院での専門の器具を用いて汚れを取り除きます。
むし歯予防のための生活習慣を身につける 歯磨きの習慣が不十分であったり、飲食の習慣や回数に問題があるとむし歯が発生しやすくなります。歯ブラシの方法を教えるだけではなく、お子さんにストレスを与えず、無理のない範囲で生活習慣を改善するようアドバイスします。
歯垢が付きにくい状態にかえる 定期的に歯の表面のクリーニングとメンテナンスを繰り返し行うことによって、歯の表面の細かな凸凹を修復・研磨し、歯垢が付きにくい状態に変化させることができます。
フッ素化合物でエナメル質を強くする 子供の永久歯は幼若永久歯と呼ばれ、未成熟な状態です。成人に比べてむし歯の進行が早いのはこの為です。定期的にフッ素化合物を塗ることによって、エナメル質を強化することができます。
シーラント治療で奥歯の溝をふさぐ 奥歯にある深い溝は、歯ブラシが届きにくくむし歯が発生しやすい部位です。この溝を塞ぐシーラント処置を行うことによって、むし歯の発生を効果的に防ぐことができます。
歯並びを改善して、
歯磨きしやすい環境をつくる
歯がデコボコにかさなり合っていたり、噛み合わせに問題があると磨き残しが多くなりむし歯が発生しやすくなります。歯並びと噛み合わせを改善することによって、むし歯のできにくい環境に誘導します。
各トレーニングで唾液の緩衝能と
分泌量を改善
舌の動きに異常があったり、口呼吸の状態であったりするとむし歯が発生しやすくなります。筋機能訓練(MFT)を取り入れることによって、舌の動きや口呼吸の改善をはかります。

定期健診を行なう頻度

子供のむし歯は進行が早いため理想的には3ヶ月に1回、口腔清掃状態に問題がない場合は半年に1回の定期健診を受けながら、自宅でセルフケアをすることをおすすめいたします。

クリーニングについて

歯科医院専用の器具を用いて、歯面に付着している歯垢やバイオフィルム、それらが石灰化した歯石を取り除きます。子供のむし歯は進行が早いため理想的には3ヶ月に1回、口腔清掃状態に問題がない場合は半年に1回の頻度を推奨しております。

歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの使い方

当院では患者さまの口腔状態に合わせてスウェーデンスタイルの予防を実施しております。各年齢や、歯並びの状態を把握し、適切な歯ブラシやフロスをお選び致します。

▶︎ 歯石について

歯石は歯垢が石灰化したもので、主に歯と歯ぐきの境目につく灰白色の石のような硬いかたまりです。歯石は一度付着すると歯磨きでは落とすことはできないので、歯石になる前にケアすること、歯科医院で取り除くことが大切です。

▶︎ バイオフィルムについて

むし歯や歯周病などの原因となる菌が、歯の表面に取り付き、他の細菌との共同体コロニーを作り上げます。コロニーはしだいに合体していき、細菌・多糖体とその副産物の集合体を形成します。これらをバイオフィルムと総称します。いわば台所のヌメリのようなもので、毎日の掃除をしないと形成されてしまいます。バイオフィルムもまた、歯科医院で取り除くことが大切です。

PMTCについて

PMTCとは専門的機械歯面清掃 Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、ご家庭では取り除くことのできない歯石やバイオフィルム、着色を歯科医院専門の器具で除去することを意味します。主に歯肉炎・歯周病の予防、メンテナンスとして行います。

クリーニング、PMTCの流れ
健診&チェック 歯石が付着している場合には、クリーニングを行う前に超音波を用いて歯石の除去を行います。
歯面清掃 PMTC用の歯面清掃剤を使用し、専用の器具を使って歯の表面を磨きます。歯の状態に合わせて研磨剤を使い分け、歯の表面や歯間部など、部位に応じた清掃器具を使用して磨きます。これにより、歯と歯の間や歯磨きが届きにくい箇所の汚れも、しっかりと除去することができます。
フッ素塗布 歯面の汚れを除去した後、脂質の強化やむし歯予防のため、フッ素の塗布を行います。
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